今月の一冊
2002年から2003年バックナンバー
三谷幸喜のありふれた生活2怒涛の厄年 三谷幸喜著
「ユダヤ人大富豪の教え」 本田健著
「なぜ、時間を生かせないのか」 田坂広志著
『バカの壁』 養老孟司著
『採用の超プロが教えるできる人できない人』 安田佳生著
「40歳からのサバイバル心理学」 和田秀樹著
「仕事の報酬とは何か」 田坂広志著
「どんな壁でも突破できる!」 堀紘一著
「中国故事の「名場面」に学ぶ人間学」 森友幸照著 
「帝国ホテル感動のサービス」 宇井洋著
「成果主義は怖くない」  高橋俊介著 
「チェンジ・ザ・ルール」 エリヤフ・ゴールドラット著
「ネクストソサエティー」 P・F・ドラッカー著
「三谷幸喜のありふれた生活2怒涛の厄年
  三谷幸喜著  朝日新聞社
朝日新聞の夕刊に週1回のエッセイをまとめた本。著者は脚本家で、演劇では「オケピ!」テレビでは「古畑任三郎」「王様のレストラン」などの作品があります。来年のNHKの大河ドラマ「新撰組!」の脚本を手がけています。昭和36年の著者が厄年をいかに乗り越えたかを面白く、おかしく書いています。読んでいて性格が私と似ているところがあり、共感しました。
昭和37年生まれの私も今月で本厄が終わります。今年は阪神が優勝しましたが、私にとっては、へこみがちな1年でした。
 今年も残すところあと1ヶ月になりました。体調に気をつけて師走を走りきりましょう。
(2003年12月)
「ユダヤ人大富豪の教え」
  
本田健著 大和書房
 日本人青年が、アメリカの老富豪ゲラー氏との出会い、運命を変えた物語です。
この本では「幸せな金持ちになる17の秘訣」が記されています。その中の秘訣「ものや人を見る目を養い直観力を高める」からの抜粋です。
『その人の人間性をみるにはその人が、直接利害関係のない他人を扱うかをみたらすぐ分かる。たとえば、レストランのウエイトレスや掃除のおばさんを、その人がどう扱うかを観察してみれば、自ずと人間性がでるものだよ。人間的に裏表のある人間は君にいい顔しても自分より目下の他人にぞんざいなものの言い方をするものだ』
よく酒場で店員さんにむかって大声で、「おい、ちょっと!」とか言っているサラリーマンがいますよね。残念ながらこの本を読んだぐらいでは大富豪になれませんが、人生の師(メンター)を持つことの大切さを学びました。皆様の人生の師は誰ですか?(2003年11月)
「なぜ、時間を生かせないのか」
  田坂広志著 PHP研究所
 我々の横には、目に見えない「砂時計」がある。そして、この「砂時計」の砂が落ち切ると、我々の命は終わる。けれど、その砂の残量は誰にも見えない。わからない。その「砂時計」の音を耳にしながらこの1日1日を生きていく。
 そのとき、我々の中に一つの「覚悟」が生まれます。それはその人間の「いかに生きるか」の覚悟に他ならない。
「なぜ、時間を生かせないのか」という問いは究極、「いかに生きるか」という問いにほかならない。』
 そうなんですね。当たり前のことなのですけれど、明日生きている保証はどこにもないのです。そのことをつい、忘れてしまいます。今日を一生懸命生きることが大切なのだと再認識させられました。(2003年10月)
「バカの壁」
   養老孟司著 新潮新書
 『テレビで見たというだけで、2001年9月11日にニューヨークで何が起こったか、「知っている」「わかっている」と思ってしまっている。わかったような気でいる。そこに怖さがある。』
100万部突破の話題作。セミナーでわかった振りして、得意顔で話している自分が恥ずかしくなりました。
(2003年9月)
「採用の超プロが教えるできる人できない人」
   安田佳生著 サンマーク出版
『いい人材に恵まれないと言って嘆いている経営者の皆さんに、私がぜひお勧めしたいのは「焼肉面接」である。焼肉を黒焦げにしてしまうような段取りの悪い人間は、仕事ができない人間と思って間違いない。段取りとは言い換えれば「シュミレーション能力」だ。段取りがいい人間とはシュミレーション能力が高いから、問題が起こる可能性を頭の中で予測して行動する。結果、常に先手を打つことができて問題を回避することができる。』
なるほど!と思いました。
みなさんの会社でも一度はやってみてはいかがですか?
(2003年8月)
40歳からのサバイバル心理学
     和田秀樹 講談社
『平均寿命が延びた現在、定年後も20年も30年と続く第2の人生は「余生」と呼ぶには長すぎる。
 サッカーにたとえるなら、昔の定年後は「ロスタイム」のようなものだったが、今は「後半戦」だ。勝負はまだまだこれから、40代までの「前半戦」は様子見の時間帯だったとさえいえるかもしれない。だからこそ、ハーフタイムに改めて作戦を練り直し、勝利を目指して新たなスタートを切らなければいけないのである。』
私も40歳。人生の後半戦を考えるのにいい時期かもしれません。(2003年7月)


    「仕事の報酬とは何か」
        田坂広志著  PHP研究所 

『報酬というのは2種類ある。「結果として与えられる報酬」と「自ら求めて得るべき報酬」がある。
 前者の例が収入や、地位であり、後者が能力であり、仕事そのものであり、成長である。
 前者は「目に見える報酬」で後者は「目に見えない報酬」である。
 我々は収入や地位に目を奪われて、仕事の本当の喜びを忘れている。
 一生懸命仕事すると能力が向上し、人間的にも成長する。
 この「目に見えない報酬」に目を向けることが極めて大切である。』
自分にとっての仕事とは何か」を考えさせてくれる一冊です。(2003年6月)
「どんな壁でも突破できる!」
     堀紘一著 三笠書房
『リーダーとしての素質を身につけるには哲学、歴史、心理学、生物学を学ぶ必要である。
なぜ、この4つが必要かというと、
@哲学は多様な価値観や理論展開を教えてくれる。
A歴史は過去の失敗の本質を学べる。
B心理学は他の人間の心理を読み取れる。
C生物学は「競争」原理と「共生」の知恵をまざまざと教えてくれる。』


生物学を指摘しているのがおもしろいですね。今夢中なのが、心理学です。今度ご紹介いたします。

(2003年5月)
中国故事の「名場面」に学ぶ人間学」
    森友幸照著 すばる舎

         「五十歩百歩」 −孟子
自分では人と差をつけているつもりでも実は似たり寄ったりのこと。
差別化といいながら傍からみたらほとんど変わりない、
そういうひとりよがりには気をつけたいものです。


歴史の本は自分を戒めてくれるいい教科書です。
(2003年4月)
プレジデント社「成果主義は怖くない」
      
高橋俊介 プレジデント社
『「どの会社にいっても食える能力=普遍性が高いスキルや資格」
という認識が急速に広まり、資格ブームになっている。
しかし、そんな人間は変化の激しい時代に振り回され、やがて取り残されていく。


働く者にとってスキルとは、キャリアとは何かと考させられる本です。
(2003年2月)
「チェンジ・ザ・ルール」
     エリヤフ・ゴールドラット著ダイヤモンド社
『システム導入しただけでは、利益にはつながらない。なぜなら何もルールが変わっていないからだ!!』 
昨年好評だった「ザ・ゴール」の著者です。
手書きの書類をパソコンに入れて、やり方は前のままで仕事が増えている自分が情けなくなりました。
(2003年1月)
「ネクストソサエティー」
      P・F・ドラッカー著 ダイアモンド社
「急激な変化と乱気流の時代にあっては、これらの大きな流れにのった戦略をもっていても
成功が保証させるわけではない。しかし、それなくして成功はない。」


どうしたらいいのか日々迷うばかりである(2002年12月)
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